副業収入少ないから
申告しないでいいよね?
副業の収入は、本業の給料と比べると圧倒的に少額です。金額が小さいので、特に何もしていない人をよく見かけます。
でも、その副業収入。本当に確定申告しないで大丈夫ですか?
✔副業収入は確定申告が必要なの?
✔何円から申告すべきか知りたい
✔確定申告しないとどうなるの?
✔申告もれがあると法律違反なの?
✔申告もれは、なぜバレる?
このような疑問や悩みを解決します。
副業の収入があるのに、少額の場合はバレないだろうと、確定申告しない人は意外と多いです。たしかに、申告しなくても大丈夫な場合もあります。
でも正確な基準が分からずに、何となく不安を持っている人は、決して少なくないでしょう。
いったい何円以上の収入があったら、確定申告すべきなのか?しなかった場合は、罰則やペナルティはあるのか?そんなあなたへ向けた内容です。
ぜひ参考にしてください。
副業収入の確定申告をしないとバレる?申告義務の基準や罰則
副業の確定申告をしないと結局どうなる?
結論:副業収入は、確定申告しましょう。
年間収入が1万円を切っていても、確定申告の対象になる場合があります。基本的には、副業収入は確定申告するもの、と考えてください。
会社員でも、自営業でも、アルバイトでも対象になります。副業収入の申告義務者にならないケースは、むしろ少数派かも知れません。
月2万円だけなのに?
もちろんです。確定申告してください。
確定申告は、税金を正しく納めるための国民の義務です。副業収入が本業収入より少なかったとしても、税金を納める義務がなくなるワケではありません。
もし確定申告をしないと、あなたの身に何が起きるのでしょうか?
一言で言うと、罰則を受ける可能性があります。税金を納める義務を怠ったと見なされるのです。
そして本業で働いている会社に、トンデモない大迷惑を掛けることになるかも知れません。
具体的に見て行きましょう。
法的に罰則を受ける
副業収入の確定申告をしないと、無申告加算税や重加算税、さらには延滞税が課せられる可能性があります。
・重加算税:故意に税金を脱税した場合や、申告漏れがあった場合に課せられる税金。未納税額の40%に達することもあり、深刻な経済的ダメージを受ける可能性があります。
・延滞税:納税期を過ぎても税金が未納の状態が続いた場合に課せられる税金。納税額に対して、一定の割合が日割りで加算されます。
マジか...
さらには未納税が信用情報機関に登録されると、あなたの生活に大きな影響がでます。金融機関からの借入やクレジットカードの利用などが、厳しく制限される可能性があるのです。
副業収入の確定申告は、税金を正しく納めるだけでなく、あなた自身の信用を守るための重要な手続きだと言えます。
会社への影響がある
副業収入の確定申告をしないと、本業で働く会社に迷惑が掛かるかも知れません。
あなたが確定申告しなかったせいで、税務署が会社の調査をすることもあり得ます。結果として、会社の信用に大ダメージを与えるのです。
また、あなたが内緒で副業したことや税金未納が会社にバレると、社内での信用問題になるでしょう。最悪は雇用契約に影響を及ぼすこともあります。
クビになる...
少なくとも、会社での居心地は悪くなり、昇進や評価に悪影響はあるはず。
個人事業主として収入を得ているケースだと、さらにヒドイことになるかも知れません。特に、本業と同じ業種で副業する場合は、本当に注意してください。
あなたが意識してなくても、企業機密の漏洩リスクや利益相反に該当します。就業規則に違反してる可能性が、非常に高いです。
副業収入の確定申告が必要な理由
副業収入の確定申告が必要な理由は、法を守って納税義務を果たすためです。どれほど小さな金額であっても、確定申告の対象になる可能性があります。
全員?
いいえ、全員ではないです。副業をする全ての人が、確定申告をしなければならないワケではありません。
確定申告の義務があるかどうかは、総収入や所得の種類などの様々な条件によります。
ただし、仮に確定申告の義務がなくても、住民税の申告は金額に関わらず必須です。逃れる方法はありません。
順に解説していきます。
確定申告の義務がある!対象者の条件とは?
副業収入の確定申告が、義務となる対象者の条件は以下です。
通称「20万円ルール」と言われる基準です。でも年間20万円なので、月に換算すると、わずか16,666円です。超えてる人が多いのではありませんか?
収入と所得って
いったい何が違うの?
収入と所得の違いは下記。
・副業所得=収入総額-必要経費
副業収入とは、副業で稼いだ収入総額のことです。一方で副業所得とは、収入総額から必要経費を差し引いた金額を指します。
経費って何?
副業報酬を、お給料としてもらってる人には関係のない話です。例えば、コンビニのアルバイト給料は、すべて副業収入になります。なぜなら、制服などの必要経費はコンビニの経営者が負担しているからです。
一方では、例えばクラウドソーシングの副業の場合。業務で使うパソコンは、アルバイトや会社員と違って、自前で用意しなければなりません。よってパソコンの購入費を、必要経費として計上できます。
年間の副業収入が25万円の場合なら、パソコン購入費の10万円を引いた、15万円が副業所得です。(15万円の副業所得なら、確定申告の義務がなくなります)
副業収入の確定申告をしなくていい人を、厳密に言うと下記の通りです。
✔副業の年間収入が20万円以下
✔副業の年間所得が20万円以下
✔副業の収入と所得の合計が年間20万円以下
ただし、副業の形態によっては、確定申告の義務範囲が変わる場合があります。
例えば、株式投資や不動産投資など場合です。所得税の源泉徴収がないので、1円でも収入があれば確定申告をする必要があります。
確定申告の義務があるかどうかは、所得の種類にもよるのです。詳しくは、確定申告が必要な方|国税庁を参照してください。
確定申告の義務がなくても住民税は申告が必要
くり返します。
1年間の副業収入、または副業所得が20万円を超える人は、確定申告の義務があります。
逆に言えば、20万円を超えない人は、確定申告の義務はありません。ただし、住民税は別途申告する義務があります。
なんで?
住民税は自治体に納める税金なので、国に納める所得税とは別物だからです。
所得税の確定申告をした場合は、自治体にも自動的に所得総額のデータが届きます。ところが確定申告をしないと、自治体は正確な所得総額を把握できません。だから、わざわざ市役所や役場に出向いて、所得を申告をする必要があるのです。
バレないだろうと申告しなければ、脱税行為に当たります。延滞税の対象となりかねません。くれぐれも注意してください。
副業の確定申告をしない人が多い理由
副業の確定申告をしない人が多いのには、それなりの理由があります。
②確定申告の必要がないと思っている
③確定申告のやり方が分からない
④確定申告の基準額を勘違いしてる
⑤副業が会社にバレるから
①確定申告がめんどくさい
単純に、めんどくさいだけの人もいます。いちいち税務署に出向いたり、書類を作成する手間を掛けたくないのです。
つまり、納税義務の重要性を全く理解していないと言えます。
②確定申告の必要がないと思っている
本業に比べて副業収入が大幅に少ないため、確定申告の必要がないと思い込んでいるケースです。
実際は、月平均で16,666円を超える収入や所得は、自動的に申告義務が発生します。
③確定申告のやり方が分からない
何となく確定申告が必要だと分かっているのに、やり方が分からないので放置する人もいます。
現在は、e-Tax(イータックス)を使えば、パソコンやスマホで短時間で出来るのです。一昔前のように、税務署で何時間も行列する必要はありません。
④確定申告の基準額を勘違いしてる
確定申告の義務が発生する金額を、勘違いしているケースが見受けられます。
ありがちな間違いとしては、個人事業主(フリーランス)の収入と混同するケースです。
フリーランスの年間基礎控除額は、2023年12月現在は48万円です。ところがサラリーマンやアルバイトの本業がある場合は、給与収入の年末調整で既に適用されています。
ところが何を思ったのか?副業収入にも、二重に適用されると勘違いしてるのです。そんな都合のよい話が、あるはずがありません...
⑤副業が会社にバレるから
確定申告をすると、副業していることが会社にバレます。副業禁止の会社に発覚することを恐れて、意図的に確定申告をしないのです。
故意に所得を隠す行為は、脱税行為そのもの。後でイタイ目に遭いたくないなら、黙って確定申告しましょう。
副業収入の申告もれがバレる理由
確定申告なんて...
どうせバレないよ!
副業の確定申告をしない人は、実際に驚くほど多いのです。僕自身も、上司や同僚が会社に内緒で、副業する姿をたくさん見てきました。残念ながら多くの人は、確定申告してません。
結局会社にバレたあげく、多額の延滞税を課されて、家庭が崩壊した先輩もいましたっけ...
副業収入の申告もれが発覚するケースは、下記の3パターンに当てはまることが多いです。
②抜き打ちの税務調査
③会社の同僚のタレコミ
①副業先の支払調書
企業は年末調整後の翌年1月に、支払調書を税務署に提出します。従業員に支払った給与や、誰にいくらの報酬を払ったかなどを記録した書類です。
当然のことながら、あなたの副業先も、あなたに報酬を払ったことを記載します。
にも関わらず、あなたが副業収入を申告しなかった場合、企業の支払調書と一致しません。そして結局は、申告もれが疑われることになるのです。
企業から報酬を受け取った場合は、必ず確定申告をしなければなりません。
②抜き打ちの税務調査
税務調査とは、専門の調査官が不定期で実施する調査です。法人や個人に関わらず対象となります。
突然実施されることも多く、対象者は協力しなければいけません。
なぜ私なの?
と思うぐらい普通の人が選ばれてしまうこともあります。その結果、申告もれが発覚するのです。
収入の多い人が対象になりやすいイメージですが、決してそうとは限りません。申告もれが発覚した場合は、もちろん厳しいペナルティが待っています。
③会社の同僚のタレコミ
副業の内容や報酬などを、会社でペラペラと話す人がいます。会社が副業を認めている場合は、なおさら自慢したくなるのです。
いや~副業ね~
儲かってるわよ!
そして確定申告してないことを、思わず誰かに漏らしてしまいます。申告もれがバレる、典型的な危険行為だと知らずに...
税務署には、不正行為を匿名で通報できる窓口があります。通報者の個人情報は守られるので、誰でも安心してタレコミ可能。
会社の同僚に限りませんが、他人のネタミは怖いのです。
確定申告のやり方
確定申告って
難しくて苦手...
分かります、その気持ち。一昔前なら、本当に大変な作業でしたから...
でも今は、電子申告もできるし、無料で使える確定申告アプリもあります。上手に活用すれば、超短時間で済ますことも可能です。
確定申告の手順と流れについて、以下に簡単にまとめました。
②申告書の提出
③納税
確定申告には、①確定申告書の作成、②申告書の提出、③納税が必要です。
①確定申告書の作成
・必要書類を準備する。
・確定申告書を作成する。
・確定申告書を提出する方法を選択する。
②申告書の提出
・確定申告書を提出する。
・確定申告書の提出方法には、e-Taxで送信、税務署に持参、税務署に郵送の3つの方法があります。
③納税
・納税が必要な場合は、期限内に納税する。
シンプルに言えば、書類を作って提出するだけです。難しく考える必要はありません。
何となく難しい気がするのは、書類作成だと思います。特に、必要経費が発生する場合は、勘定科目の仕訳が必要です。多くの人が確定申告を敬遠するのは、正にココでしょう。
でも、もしアプリが自動仕訳してくれたら、簡単に終わりますよね?
だったら確定申告する!
クレジットカードや銀行口座と連携することで、AIが自動仕訳を提案してくれるマネーフォワード・クラウド確定申告がおすすめです。
e-Taxに対応した確定申告書を自動作成できます。スマホアプリもあるので、スキマ時間で簡単に作成可能です。1ヶ月無料で使えるので、ぜひ試してみてください。
※自動化でカンタンに書類作成
<初めての確定申告も安心のサポート>
領収書丸投げOK!決算、確定申告まかせて安心。3年連続創業融資サポート通過率100%、起業支援に特化した秋田駅から車で10分の税理士事務所
関連サイト:秋田市 税理士、秋田市 会社設立
まとめ:副業収入を確定申告しないと結局どうなる?
副業収入の確定申告は、避けることのできない国民の義務です。あなた自身の社会的な信用にも、大きな影響を与えます。
収入が少ないからと言って、納税義務が消えてなくなるワケがありません。毎年の恒例行事として、あなたの人生のルーティンに入れてください。習慣にしてしまえば、むしろ楽しくなります。
結論:副業収入は、確定申告しましょう。