AIで作ったイラストって
投稿禁止なの?
ChatGPTの大ブレイク以降、ネット上にはAIの作った記事や画像があふれています。
特に、イラスト制作を仕事にしているクリエイターにとっては、正念場と言わざるを得ない状況です。このままだと仕事が無くなるのでは?と危機感を持ってる人も多いのではありませんか?
✔イラスト制作の仕事はAIに奪われる?
✔AIイラスト制作を仕事にできるの?
✔生成AIイラストは投稿禁止って本当?
✔AIイラストが投稿禁止の理由を知りたい
✔AIイラストは違法なのか?
このような悩みを解決します。
AIイラスト制作の世界では、投稿や販売にあたり厳格なルールを設定するサイトが数多くあるのです。また、投稿自体を禁止しているケースも少なくありません。
この記事では、禁止されているサイトの紹介や禁止されている理由を深掘りしていきます。
現実の問題として、多くのイラスト制作者が様々な問題に直面しているのです。にもかかわらず、よく分からないと言う理由で、放置している人も少なくありません。
この機会に、AIイラスト制作における問題を整理しましょう。
AIイラストを取り巻く環境を丸ごと理解できるよう、分かりやすく解説していきます。
AIイラストを
作ってる人は必見!
AIで制作したイラストが禁止されているサイトと理由?許可サイトも紹介
AIイラスト禁止はなぜ?その背景とは!
結論:AIイラストが禁止される理由は、イラスト制作者を守るためです。
自分でイラストを描く
アーティストを守るため
ってことなの?
はい、その通りです。
だって、考えてもみてください。
1週間かけて一生懸命に描きあげたイラスト作品を、あなたが投稿サイトに公開したとします。
するとAIが勝手に何の断りもなく、あなたの作品をスミズミまで学習しちゃうのです。そして、あなたの作品にソックリなイラストを2~3秒で生成して、世界中にバラマキます。
あなたはウレシイですか?
ムカつく!
絶対に許せない...
そりゃそうです。制作した本人は、どうやっても許せないし納得できません。
しかし現実には、このようなことが起きているのです。しかも世界中で無数に、くり返し起きています。
困ったことに、AIイラストを作った制作者は、誰かのイラストを盗んだ自覚はありません。と言うより、実際に何も盗んではいないのです。
単に画像生成AIにプロンプトを入力して、出力しただけ。何も悪いことはしてません。
じゃあ誰が悪いのよ?
というのがAIイラストが禁止される問題の背景なのです。
つまりオリジナルのイラスト制作者も、AIイラスト制作者も、どちらも悪くありません。だったら、どちらも守ってあげましょう、というのが始まりだと言えます。
AIイラストに関する規制や禁止は、生成AI技術の急速な進展により生まれた、新たな課題を解決するための第一歩なのです。
特に、著作権や肖像権といった権利関係の問題があります。また、クリエイティブ業界(イラスト業界)における価値観の対立が、禁止措置をとる一因でもあるでしょう。
デジタルコンテンツにおける管理や保護の観点からも、規制が始まっています。
くり返します。
結論:AIイラストが禁止される理由は、イラスト制作者を守るためです。
法的な規制と権利問題
AIによって生成されたイラストが、著作権や肖像権を侵害する可能性が指摘されています。新たに作品を生成する過程で、元の作品の権利を尊重せずに使用するケースが発生するためです。
無差別にネット上で
学習しちゃうから...
人工知能は、自分でイラストを描くことはできません。人間の作品を学習して、参考にするしかないのです。
結果として、イラストクリエイターや権利者の反発を招き、法律での規制が検討されるようになりました。
クリエイティブな価値観の衝突
AIが制作するイラストは、従来の人間によるクリエイティブな作業に対する価値観と、真っ向から対立しています。
人の手によって生み出された独創性や芸術性を重んじる視点と、効率的に大量生産可能なAIの存在が、クリエイティブ業界内で論争のタネとなっているのです。
AIは学習データで
芸術とは言えない!
このような価値観の違いが、AIイラストをめぐる議論を複雑にしています。
デジタルコンテンツの管理と保護
現在のデジタル時代において、コンテンツの管理と保護は重要な課題です。
人間の生み出した作品に限った話ではありません。AIイラストに関しても、不正な使用や無断転載を防ぐためのルールが必要とされています。
法整備が遅いから
自主規制するしかない...
というのが禁止サイトの本音かも知れません。クリエイターの権利を守るとともに、質の高いデジタルコンテンツを保護するためにも、規制が必要です。
AIイラスト禁止サイト一覧と特徴
AIで制作したイラストが大量に出回ると、AIを使わないイラストレーターのクリエイティブな活動を妨害するケースがあります。
AI不使用のクリエイターとその作品を守るために、ウェブサイトによっては厳しく制限をしているのです。
AIイラストが禁止されているサイトの一例と、禁止されている具体的な理由について見ていきましょう。
主要なAIイラストが禁止されているサイト
サイト名 | 禁止理由 | 確認できるページ |
---|---|---|
大量生成されたAI作品の 販売目的のみの利用が多発 |
||
クリエイターと作品を守るため | ||
AIコンテンツがクリエイターの利益を 不当に害する可能性があるため |
※2024年3月6日現在の状況です。最新情報は公式ページで確認ください。
やっぱりクリエイターと
作品を守るためだよね
AIイラストを禁止しているサイトに共通する特徴は、ファンクラブ等で作品を販売するプラットフォームである点です。
また、AIイラストの禁止を一時的な措置としている点でも共通しています。よって運営会社も、様子を見ている可能性が高いと思われます。
実際にAIイラストを完全に排除した場合、利用者や購入者が減少するリスクは否定できません。ユーザー側から見た場合、背後で起きている問題やリスクを理解することが必要です。
そもそもAIイラスト制作の業界では、著作権や肖像権には繊細な扱いが必須。いま禁止しているサイトであっても、今後の動向には注目しておくべきでしょう。
関連する規制とガイドライン
AIイラスト制作における法的な規制やガイドラインは、国内外で異なります。率直に言えば、AIの進化に国際的な法整備が全く追い付いてません。
G7広島サミットでも
議題に上がった!
日本では2024年内にAI関連の規制法が成立すると期待されています。ただし、それまでは何も法律がない状態...。まさに無法地帯です。
とは言え、知的財産権を尊重するための共通の理解は存在します。以下に、主な規制とそれに準ずるガイドラインを挙げてみましょう。
-
著作権法:著作物の不正利用を防ぐための基本法
-
ベルヌ条約パリ改正条約(国際著作権協定): 複数の国間で著作権の保護を一致させるための合意
- プライバシー保護の関連法:過去の判例による個人の肖像権や著作権法、個人情報保護法等
-
AIエシックスガイドライン:AI技術の倫理的な活用を推進するための国内外の取り組み
上記の規制やガイドラインに従いながらAIイラスト制作を進めることが、クリエイターとしての社会的責任を果たすことになるのです。
法的なトラブルを避けるためにも、規制とガイドラインのアップデートには、細かく気を配りましょう。そして徹底して守る必要があります。
AIイラスト制作における注意点
AIイラスト制作は、生成AI技術の急速な進歩で、クリエイティブ産業に新たな風を吹き込んでいます。
画像生成AIを拒否して使わない人も一定数いますが、大きなトレンドに逆らうのは得策ではありません。むしろどう活用して、効率的にクオリティを上げるかを考えるべきです。
とは言え、法的かつ倫理的な要素を無視はできません。AIイラストを安全にかつ適切に制作するための重要なポイントを紹介します。
✔著作権と肖像権を正しく扱う
✔倫理的な観点からガイドラインを守る
安全なサイトで作業する
インターネットは、無限に情報を提供してくれます。ただし全てが安全、または信頼できるわけではありません。
危険なサイトも
かなりあるよ!
AIイラストを制作したり共有する際には、以下のポイントに注意してください。
- 信頼できるプラットフォームやツールを使用すること
- サイトの利用規約をよく読み、違反していないことを確認する
- セキュリティ対策が施されたサイトを選択する
著作権と肖像権を正しく扱う
AIイラストを制作する場合、他人の作品や画像を参考にするケースが多々あります。
ここで特に注意が必要です。著作権や肖像権を侵害しないようにするための、最低限の基本をおさえましょう。
ルールを守ろう!
- 著作権で保護されている作品を無断で使用しない
- 人物の肖像を利用する場合は、事前に許可を取ること
- パブリックドメインやクリエイティブコモンズライセンスの素材を活用する
倫理的な観点からガイドラインを守る
AIイラスト制作においては、技術的な側面だけでなく倫理的な観点も非常に重要です。
人工知能が勝手に描いたと、AIのせいすることはできません。
AIに責任は取れないよ!
最終的には、人間の責任なのです。あなた自身が節度を持って制作することを心がけましょう。
- 誤解を招くようなイラストの制作を避ける
- 人種、性別、国籍などに関するステレオタイプを助長しない
- プライバシーを尊重し、個人を特定できる情報の取り扱いに注意する
AIイラスト投稿が許可されたプラットフォーム
AIイラスト制作者が安心して利用できる、AIが許可されているプラットフォームについて紹介します。法的なトラブルに巻き込まれるリスクが低く、信頼できるサイトです。
イラスト業界では、特に注意が必要な著作権や肖像権を守る上で、頼りになるサイトを選ぶことは極めて重要だと言えます。
安心かつ
クリエイティブ!
クリエイティブな作品が作れる、または販売できる代表的で安全なプラットフォームを押さえておきましょう。
許可されているAIイラストサイト一覧
サイト名 | 特徴 |
---|---|
Artbreeder |
独特なアルゴリズムを使い、 自分だけのオリジナルイラストを作成できる |
Deep Art Effects |
アートワークのスタイルを 適用して写真をアート作品に変換できる |
ArtStation |
アートコミュニティサイト。 アニメやゲームのアーティストが 自分のイラストを展示できる |
DeviantArt |
世界最大のアートコミュニティーサイト。 1,000万人を超えるデザイナーが登録。 数千万枚の写真、画像、イラスト オブジェなどのアート作品が並ぶ |
(ちちぷい) |
AIアート作品専用投稿ウェブサイト。 使用したAIツール、プロンプトと ネガティブプロンプトが表記される |
(シヴィットエーアイ) |
画像生成AIのStable Diffusionのモデルを 投稿したりダウンロードしたりできる |
※2024年3月6日時点の情報です。最新情報は公式ページで確認ください。
上記のプラットフォームでは、AIによるイラスト作成や投稿が規制されていません。
ただし、各サイトが定める利用規約やガイドラインを守る必要があります。
それぞれのツールやサイトを利用してみることで、あなたのイラスト作品に新たな価値をもたらすかもしれません。
利用規約とクリエイティブな利用の推奨
各サイトやプラットフォームを利用する場合は、必ず利用規約を読みましょう。その上で、自分の作品が第三者の権利を侵害していないことを、キチンと確認することが重要です。
違反した場合は
アカウント削除アリ!
ルールを守りつつオリジナリティを加えることで、個性を発揮することができます。そして新たな価値を生む可能性があるのです。
安全かつ法的に許可されたなかで、AIイラストの才能を存分に発揮してください!
AIイラスト禁止サイトのまとめ
結論:AIイラストが禁止される理由は、イラスト制作者を守るためです。
AIイラスト制作のマーケットは、将来的には極めて有望な市場です。
ただし2024年3月現在の状況を見ると、法的規制や権利問題がボヤっとし過ぎていて、まだまだリスクを感じるのが本音。Web上の投稿サイトや販売プラットフォームも、様子見の状況だと感じます。
今後、世界的なスタンダードが徐々にできていけば、安心して取り組めるマーケットに変わっていくでしょう。
現状では、AIイラストが許可されたプラットフォームを選ぶことが重要です。そして、オリジナルの画像制作者へのリスペクトを忘れてはなりません。
AIイラストを拒否する理由を探すより、AIと共存する道を探すことが何より大切です。
AIをどう活かすかを考えるのが、成功への最短距離だと確信しています。