ソロ活@自由人

主夫ソムリエの雑記ブログ

5大シャトーとは?グランクリュクラッセの順位?ソムリエが当たり年や味の違いを解説

ワインの5大シャトーって知ってる?

なんとなく聞いたことはあるよ・・・

どれがおいしいのかな?

分からないよ・・・くわしい人に聞いたら?

では、ソムリエの僕が

ワインが好きで勉強したいけど

 

「いそがしくて時間がない」

「勉強の仕方が分からない」

「専門用語が多くて、よく分からない」

 

という方に向けて、だれでも理解できるように

よけいな、うんちくや豆知識などは入れず、

5大シャトーを解説します。

 

5大シャトーを知る

1.フランスワインの格付け

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フランスには『AOC』

日本語訳で『原産地統制呼称制度』という

法律があります。

 

「いきなり難しそう・・・」

 

と思いますよね。

でも簡単なんです。         

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たとえば『松坂牛』を思い出してみてください。

千葉県の酪農場で生まれ育った牛の肉を

松坂牛として売ることはできますか?

 

答えはもちろん、ノーですよね。

これが許されたら、

インチキ松坂牛だらけになって

価値がなくなってしまいます。           

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同じようにフランスにも、

ワインや農産物の産地や土地に対して

国がお墨付きをあたえて、

産地や土地のブランドを守るための

法律があります。

 

それが『AOC』です。

 

2.フランスのボルドー地方メドック地区

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AOCが法律としてつくられたのは、

1905年です。

 

実は、AOCが出来る前までのフランスでは、

産地をごまかしたり、

わけの分からないぶどうを使ったり、

アルコールを後から足したりした、

質の悪い、にせもののインチキワインが

多く流通していました。

 

このままでは、ボルドーワインの名声は

失われてしまう・・・やばいよ・・・

と思った偉い人がいました。

 

英雄ナポレオン3世です!

 

ナポレオンは、こう言いました。

 1855年にはパリ万博もあるし、インチキワインを何とかしなさい!
おいしいワインを飲みたい観光客用に、おすすめランキングを作れ!

 

パリ万博まで、あと一ヵ月・・・。

「もうちょっと早く言ってよ・・・」

と商工会議所のみんなは思いました。

 

でも国のメンツが、かかっているし、

天下のナポレオン皇帝の命令です。

やるしかありません。         

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でも、ボルドー地方全部のワインを

飲んでランク付けする時間なんてありません。

みんなで相談するのも、めんどくさいし・・・。

と思った商工会議所のみんなは、

 

「めんどうだから、ワイン組合にやらせよう!」

とワイン組合(仲買人=バイヤーの組合)に

丸投げしました( ̄O ̄;)

 

できれば責任からは逃れたい・・・

人間ですから。

分かりますけど・・・          

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でも、丸投げされたワイン組合は

たまったものじゃありません。

「おいおい、このくそ忙しいときに・・・」

と誰もやる気はありません。

そこで一人の組合員が言いました。

 

「とりあえずメドックだけでいいでしょ?」

「味見してる時間がないから、値段で決めよう!」

 

みんな面倒なので、

「いいんじゃない?じゃあ、あとよろしく~」            

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こうして、わずか2週間で、

たった1人の組合員によって

メドック地区の格付けはつくられました。

 

3.グランクリュクラッセとは

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たった一人の組合員がつくった格付けは

1級から5級まであり、

値段の高い順に上からならべてありました。

全部で、57のシャトーです。

(シャトー=自分のぶどう畑をもつ、ワイン生産者)        

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この格付けこそ、世界に名高い

メドック地区のグラン・クリュ・クラッセです。

 

57のシャトーは、

増えたり減ったりしながら

現在は61シャトーが格付けされています。

 

4.1級は5つのシャトーだけ

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たった1人のワイン組合員が、

パリ万博の観光客用に適当につくった

グラン・クリュ・クラッセですが、

1級に選ばれたのは、わずか4シャトー。

 

その後、1973年に

シャトー・ムートン・ロートシルトが

2級から昇格して、5シャトーになりました。

 

これが5大シャトーです。

 

えっ!5大シャトーって、そんなに適当に決めたの?

本当においしいの?大丈夫なの?

大丈夫です!

 

よく考えてみてください。

格付けは、

値段が高い順に上からならべた、

でしたよね。

では、ワインの値段はどうやって決まるんでしょうか?

 

答えは需要と供給です!

 

分かりやすい例だと 、

豊洲市場での本マグロのセリの

場面を想像してみてください。            

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ねじりはちまきの、本マグロに精通した

この道30年クラスのプロの目利きが、

何十人も目をこらして、

肉質、脂と赤身のバランス、筋の入り方等、

あらゆる視点から精査して、

「よし。この値段ならいける!」

と思って入札して、

競い合って、落札しますよね。

 

複数のその道のプロが

入札価格を競い合って

適正な値段が決まります。

ひとりの素人が適当に決められること、

では決してありません。          

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メドックのワインだって同じです。

 

ワインのバイヤー(仲買人)達は

味の奥ゆき、香りのふくらみ、色つや、

後味の余韻の深さや余韻時間の長さなど、

あらゆる視点から、5年後から100年後を

想像して、ワインの可能性を買うのです。

その可能性が大きければ大きいほど

買う値段は高くなります。

 

ワインの生産者は

少しでも高く買ってくれる人に

売りたいですよね。

複数のバイヤーから値段の提示があれば

やっぱり一番高い値段で売ります。

 

本マグロのセリと一緒で、

需要と供給で値段が決まるのです。

 

ワインの市場で流通している値段で

格付けをした、たった一人の組合員は

ひとりで適当に決めたように見えて、実は

市場原理という

最も適切で公平な基準を選んだのです。

 

ご納得いただけましたか?

なるほど。価格は需要と供給で決まるんだね!

値段が高いのには、ちゃんと理由があるんだね!

では、1級に選ばれた、珠玉の5大シャトーを紹介したいと思います。

・シャトー・ラトゥール

当たり年 2000年 

飲み頃予想 2021年~

人に例えると『史上最強の帝王 ! 28歳』

液色の美しさ 
香りの良さ・強さ 
味の力強さ(渋み) 
味に果実を感じる 
味の複雑さ・奥深さ 
後味の余韻時間の長さ 
価格の納得感 

・シャトー・マルゴー

当たり年 2009年 

飲み頃予想 2019年~

人に例えると『由緒正しき貴婦人!38歳』

液色の美しさ 
香りの良さ・強さ 
味の力強さ(渋み) 
味に果実を感じる 
味の複雑さ・奥深さ 
後味の余韻時間の長さ 
価格の納得感 

・シャトー・ムートン・ロートシルト

当たり年 2010年 

飲み頃予想 2021年~

人に例えると『不世出の天才芸術家!35歳』

液色の美しさ 
香りの良さ・強さ 
味の力強さ(渋み) 
味に果実を感じる 
味の複雑さ・奥深さ 
後味の余韻時間の長さ 
価格の納得感 

・シャトー・ラフィット・ロートシルト

当たり年 2010年 

飲み頃予想 2021年~

人に例えると『禁じられた恋をする女王!40歳』

液色の美しさ 
香りの良さ・強さ 
味の力強さ(渋み) 
味に果実を感じる 
味の複雑さ・奥深さ 
後味の余韻時間の長さ 
価格の納得感 

・シャトー・オーブリオン

実はグラーヴ地区のシャトーで、メドック地区以外から選ばれた唯一の例外!

当たり年 2014年 

飲み頃予想 2017年~

人に例えると『優雅な国王夫人!42歳』

液色の美しさ 
香りの良さ・強さ 
味の力強さ(渋み) 
味に果実を感じる 
味の複雑さ・奥深さ 
後味の余韻時間の長さ 
価格の納得感 

注1:当たり年は無数にあるので、今買ってもすぐ飲める年を選んでます。
注2:各シャトーの評価は、全て僕が実際に飲んだ経験に基づいています。 そのため、専門家や評価機関の評価と異なる場合があります。

5.5大シャトーのまとめ

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5大シャトーが、なぜ選ばれたワインなのか? 良くわかりました!

ワインが好きで色々知りたいけど、

むずかしい専門用語や

長すぎる説明文は苦手な人。

 

こんな人に向けて

誰でも分かるワインのお話を

これからもお届けして行きます。

 

ちなみに 5大シャトーに限らず ワインは保存状態が最重要です!

せっかく高価なワインを買ったのに

酸化してすっぱかったら最悪ですよね?

 

ネットショップで買うなら

僕が15年以上お世話になってる

京橋ワインリカーショップ の1択!

温度管理のプロ集団で

楽天市場ショップオブザイヤーを5回も受賞していて安心感は断トツです!

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ワインのお店選びの詳細記事です!

sorokatu.com

お店選びやワインの選び方の極意をまとめてます!

ぜひ読んでみてください!

 

ワインを買った後に適切な環境で保存するための、おすすめ家庭用ワインセラーの紹介記事もご参考に!

sorokatu.com

せっかくのワインは最高のグラスで飲みましょう!

sorokatu.com

最後まで読んでいただき

ありがとうございます!

 

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参考 ヴィンテージチャート | ワイン通販のENOTECA(エノテカ)